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2006年06月30日

Opera9.0

Opera9.0がリリースされた。まだバグもあるようだが、使ってみていくつか思うところを。

上書きインストールは良くないらしいが、そのあたりについてはよく考えていなかったので、international版をすでにインストール済み、よって後の祭り。目立った障害も今のところ発生していないので、まあ良しとするべ。

外見上は大きな変更はない。これは最近のOperaのヴァージョンアップではいつものこと。使っているうちに変更点がちょこちょこ分かってくる。タブにポインタを合わせると、サムネイルが表示される。右クリックで「コンテンツのブロック」を選ぶと、不要な画像やバナーを非表示にできる。検索欄を手軽に作成できるようになった。これらの改良は地味ながら、なかなかいい。

付加機能のウィジェットは、要するにデスクトップ上のアクセサリだが、そこそこ面白い。電卓の「JavaScript Calculator」、アナログ時計の「Clock」、天候や気温を表示する「touchtheSky」、3Dテトリスの「Torus」を試してみる。「Torus」なんかは暇つぶしによさそうだが、それらウィジェットを動かすにはOperaを起動させておく必要があり、なんだかわりと早く飽きてしまいそうな気もする。とはいえ、Pandoraというネットラジオの放送を流せる「Pandora」というウィジェットは、お気に入りのウィジェットだ。

Operaはヴァージョンを重ねる毎に、RSSリーダーやBittorrentといった機能を加え、Operaを立ち上げておくだけで多くのことがまかなえるようになった。それらひとつひとつの機能も、最初は悪かった使い勝手も改善され、かなり使えるものになっている。以前、OperaのメールM2の不安定さに閉口した覚えがあるが、あらためて使ってみると実に使いやすくなっていて、他のメールソフトから乗り換えたほど。

だが、こうした機能の拡張は当然ながら肥大化にともなう問題も生む。メール、RSSリーダー、Bittorrentを同時に使えば、とんでもなく重くなってしまい、不具合も起きやすくなる。ブラウジングをしている裏でそれらの機能が動作するために、ブラウジングが快適でなくなり、驚異の表示速度というOperaの魅力が損なわれてしまうわけだ。結局のところ、ハイエンドなマシンを使っている人以外は、それら機能をすべて使い切ろうなどという欲張りなことを考えず、必要な機能だけを選び、それ以外は専用ソフトに任せるのがいいんだろう。

こんなところかな。鬼のようにOperaを愛すというほどの信者でもないので、気が向いたら使えば~みたいなスタンスなんですが、悪くない選択だとは思う。

投稿者 オッズ : 21:19 | コメント (0) | トラックバック | internet

2006年06月18日

zipangu

まさか21世紀にもなって、「愛国心」がどうとかなんて、いつの時代の話やねんという議論が盛り上がるとは思ってもおりませんでした。戦前戦中の歴史を子どものころに学んだ時、どうしてあんな無謀な戦争を止められなかったのか、賢い人も大勢いただろうに、という素朴な疑問を抱いたこともありましたが、最近は、実際にその時になればなかなか止められるもんではないなという実感がちょっぴり分かってまいりました。そりゃ冷静で客観的な意見を述べた人もいたでしょうが、そういう人は重要な部署から外してしまえばいいわけですし、筋の通った論理かどうかより、発言者の声の大きさによって決まっていっちゃうってこともよくありますしね。

国や郷土を愛するのは当然のことだ、ってまあそりゃそうですが、為政者の唱える愛国心は、建前はpatriotismだけど、本音はnationalismだから、おっかない。nationalismの核の部分は、国のために命を捨てろってことでしょ、そりゃ勘弁してほしい。消費税13%が既定路線らしいけど、それも泣きながら払います。くそ高い自動車関連の税金も払ってるじゃないですか。だけど、国のために命を捧げるなんて、まっぴら御免でさあ。

不気味なんだな。なぜ、こんな愛国心の表記にこだわるかってことが。その裏には、そういうものがなければ、やんなっちゃうようなことを実は準備してるんじゃないかと。そういったものでつなぎとめておかないと、裸足で逃げ出したくなるようなことが待っているんじゃないか、とか。考えすぎかな。それにしても、政府は国民に不安を与えるようなことばかりやってるな。国家と国民はギブアンドテイクの関係なんだから、小さな政府なのにテイクテイクテイクじゃ救われんよ。

なんとなくヨーロッパの国っていいな、とかそういうことを考えることはありますよ。でも、住んだら住んだで嫌な面も見えてくるだろうし、隣の芝生は青いし、国家なんて所詮どこでもいいところもあれば嫌なところもある。そんなこんなで、日本にいた方が楽だから日本にいるわけで、日本が好きで好きでたまらないってわけでもないです。そこいらのブラジル人よりも日本語スキルはあるから、言葉は困らないし。

日本にいて、日本についての評価を下すのは難しい。誰でも自分のことはよくわからない。経済的な魅力以外のことで、日本が好きといって移住してくる外国人がいるが、そういう人たちの方が真の日本ファンなのかもしれないな。

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2006年06月17日

みんながゲーマー

ゲームって今どのあたりなんだろ。今でも悪者にされることは多い。ある程度の年になったらゲームは卒業するもの、といった考え方は相変わらず根強く残っている。ゲームをクリエイトするのは創造的だが、ゲームをするという行為は、現実逃避的、非生産的としてとらえられやすい。でも実際、ゲームはアニメと並んで日本の産業として大きな柱でもある。デジタルゲーム学会なんてのも発足した。だけど、ゲーム産業というのは結局、人を食い物にしているだけなのか。人生の時間を費やすに値する行為なの? それとも単なる暇つぶし以上のものではない?

巨大スペックのハードならば、面白いゲームがわさわさ出てくるってわけでもなく、やはり出来不出来はあり、クソゲーは生まれ続ける。ゲームの面白さの根本が、アイデアというのも変わらない。ゲームによっては、そこで得られる感動が、本や音楽や映画から得られる感動と遜色ないほどのものもある。

ゲームというジャンルは現在進行形であるゆえに、いまだその評価は確固たるものではない。今漠然と「ゲーム」という言葉を使ってしまったが、ゲームといった時は普通ビデオゲームを指すのが通例とはいえ、ゲームには長い歴史を持つ、デジタルでないゲームもある。古代から存在している対戦型ボードゲームの流れと、現在のビデオゲームの流れはどう違うのか。対戦型ボードゲームが例えば戦争を駒などを使って象徴的に描くのに対し、ビデオゲームはより直接的に戦争を描くことができる。より刺激的だが、想像力の入り込む隙がないことが、却ってゲームとしての面白味を喪失させていることもあるだろう。

とにかく進化が速すぎるのだ。ゲームというものを考える暇を与えぬほどに。僕はオンラインRPGというものをやったことがないのだが、それは今まで結末があるRPGに慣れすぎているために、結末のないRPGというものに戸惑いを感じるからだ。元々、テーブルトークRPGがRPGの本来の姿であることを考えると、結末が存在しないRPGの方がそれに近いのだろうが、長年ソロプレイ型に慣れ親しんできたせいなのだろうか、どうも気乗りがしない。だが、オンラインゲームがゲームの可能性を大きく拡大させたことは間違いない。

自分はもうゲームはしないが、ゲームのニュースはついつい見てしまうという人もいると思う。ゲームというジャンルは評価が定まっていないために、どことなく危うさもあり、それゆえに今まさに動いているというリアルタイムな面白さもある。金融の世界や最近の戦争は、よりヴァーチャルに、よりゲーム的になりつつある。”マネー・ゲーム”という言葉は単なる比喩ではなく、今の経済の現実を表現した言葉だ。そう考えると、現代では誰一人、ゲームを卒業することなどできないのかもしれない。

投稿者 オッズ : 00:26 | コメント (0) | トラックバック | column

レディボーデン

茶室で地震に遭遇したらどうすべきか、という問題を便所で考えていたら、更新が滞ってしまった。久しぶりの更新に何を書こうかしばし迷い、9・11事件の真相について書こうと思ったが長くなりそうなので、今回は軽めのアイスクリームの話でお茶を濁します。

北大路魯山人の再来にして、山岡士郎の孫である私は、味にうるさい。まず言っておきたいのは、ラクトアイスはアイスクリームと認めないということだ。あなたは私のこころの狭さを嗤うかもしれない。だが、第3のビールは認めても、ラクトアイスは認めることはできない。あれはアイスクリームではない。別に根拠はないけど。

ハーゲンダッツが個人的には今ひとつの自分にとって、一番好きなアイスクリームはレディボーデンだ。古いかな? だが他のアイスクリームを試してみても、結局最後はレディボーデンパイントのバニラに戻ってきてしまう。保守的だなあ。ハーゲンダッツは味がちょっと、くどく感じてしまうのよ。レディボーデンは味は濃厚だが、食べた後の口当たりがさっぱりしてるのがいい。

対抗馬として、国産のリーベンデールも悪くない。ただ、置いてあるのが、家からかなり遠いイトーヨーカドーぐらいしかなのであまり手に入らない。彩もいい。だが、ハーゲンダッツは合わないな。あと、サーティワンもいまいち。

ま、ただの好みだけどね。レディボーデンは戦後の名品として、これからも残っていってほしいやね。おっと、また食べたくなってきた。甘い尿はお好きかね。

投稿者 オッズ : 00:23 | コメント (0) | トラックバック | 雑談

2006年06月08日

良いものは生産中止になる

物が捨てられない。そりゃまあ貧乏性なんでしょうが、それに拍車をかけているのが、ネットオークションというものがあるからだ。もう要らないな、と思っても、意外と欲しい人には欲しいのでは。もしかしたら高値がつくんじゃね。などと考えてしまって余計に捨てられない。

愕然とするのは、子どもの時に持っていたのに、親父が勝手に処分してしまったおもちゃやボードゲームやゲームブックが時として異様な高値で取り引きされているのを見るとき。小梅太夫ならずともチクショー!って気分になるわいな。

それにしても、これはある意味、恐ろしい話ではないか。今まで賞味期限が切れて死んだとされていた商品が、ネットによってゾンビのようによみがえり、不死の命が吹き込まれた。消費者には、最新のものを手に入れるという選択(これはこれで特別な喜びだ)の他に、かつてのモノをしぶとく使い続けたり、あるいはかつての名品にあらためて出会うこともできる。別にPS3を買わなくても、PCエンジンの良さを改めて発見したりすることもできるわけだ。もちろんそういった行動は、主流にはなり得ない。だが、別に最新のモノじゃなくてもいいやという人たちは、ある一定の層として存在し、ネットにはその層を増殖させる働きがあるように思う。

Palmを今この時期、PDAという製品がほとんど生産されていないこの時期から初めて使い始めても、ネット上にはそれに関する情報が豊富に存在するので、それほど困ることはないだろう。これが、ネットが存在しない状況というものを想定すると、今からPalmを買うという行動に踏み切るのはけっこう大変なことだ。中古で安くなっているとしても、使い方が複雑で、十分な情報が得られるという見込みがない商品にお金を払おうというチャレンジャーはそんなにいないだろう。

必ずしも最新の商品やサービスに飛びつかない人たち。そんな笛吹けど踊らぬ、メーカーにとってはやりにくい人たちというのは、かき集めたら大変な勢力だよ、そんな人たちに注目してみようというのが、ロングテールなのかなと思う。

メーカーは、在庫を抱えることを恐れ、不採算部門からはさっさと撤退する。この傾向は、最近ますます顕著になっている。だから、商品が生産中止になるまでの期間は全体的に短くなっている。アナログカメラからデジタルカメラへ、という流れの速さはそれを象徴する。だが、商品が使い続けられる時間は、品質の向上とネット(ネット取引と情報交換)によって延びつつある。消費者の欲望を常に刺激して、どんどん新製品に買い替えてもらうというビジネスモデルは困難になっている。

若いころは、今どきそんなの使ってるの? と言われたくないという意識や、他人の目を気にして、より新しいということに高い価値を見出すが、年を重ねてもう少し客観的にモノというものを眺められるようになると、本質の部分に目がいく。大量生産の製品の中であっても、自分にとってよいものは何か、という点を重視するようになる。興奮を与えてくれたり、長く愛用できるもの、そして時にそれは時代を超越する。

今後は過去の名品が復刻されたり、名著が復刊されたりといったことがより盛んになっていくと思う。ネットによって隠れた需要も掘り起こせるようになったからだ。Wiiのバーチャルコンソールのように、過去のゲームがプレイできる環境が整うのもうれしい(出回っているエミュレータはともかく)。最近はぼやぼやしていると、いつのまにやら本が在庫切れになっていたり、上にも書いたように生産中止になることも多い。ネットオークションのおかげで、そういったものも以前と比べて入手しやすくなったが、それでもあまりの高値に「あの時、買っておけば」という思いをすることもよくある。

とはいえ、ネットによって、自分にとって良いものを確実に手に入れることはかなり容易になった。残る問題は、そうはいっても人気のない、マイナーゆえに入手しにくいものも相変わらず存在するということ。たとえば、ソフトハウスが解散したゲームタイトルを、Wiiのバーチャルコンソールでダウンロードしてプレイできるのか、といったことである。これには当然、著作権という問題がからんでくる。もうひとつの問題は、商品の寿命が延長する中で、メーカーはどのようにモノを売ればよいのか、という点である。

Herblock's Law: If it's good, they discontinue it.

投稿者 オッズ : 21:32 | コメント (0) | トラックバック | goods