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2006年11月28日

メジャーに見せかけたマイナー

いわゆる郵政選挙の時に、郵政法案に反対して自民党を追い出された議員たちに対しては、厳しい声が大きかった。郵政法案に反対しても大した制裁はないだろう、と高を括っているなんて、見通しが甘いっていうか、それって政治家としてはダメなんじゃないの、といった雰囲気だった。だが、今になって思うと、たかが郵政程度の問題に反対したことがイコール党への謀反とみなされることが異常だ、という造反議員の主張にも理はある。郵政法案は国の運命を左右する重要法案だ、と息巻いていたのは、当時の変人首相とその腰巾着だった人たちだけであって、なわけないだろーっ、他にもっと大事なことあんだろっ、という感覚こそまともだ。しかし、狂気は往々にして、退屈なまともさより魅力的なもの。どマイナーな郵政問題がいつの間にやら選挙の最重要項目にされちゃった。いやあ、プロパガンダって怖いっすね。

めでたく郵政法案が可決したおかげで、最近、家の近くの郵便局が集配局じゃなくなってしまいましたよ。あそこに投函すると早く到着するから利用してたんだけどなあ。まあ、そのうち民営化の恩恵がありますよ。うちじゃない、別のところでね。僕の中では、サービス低下、よって郵政民営化は失敗、という評価が決定してますが。

「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない。地方が貧しいなら、みんな都会に住めばいいじゃない」みたいなことを言う人もいますが、そんな短絡的な思考で大丈夫? 大体、今食べてるものは地方でつくられたものでしょうが。ああ、それもすべて海外から輸入すればいいのか!?

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2006年11月25日

マイナーな時代の歴史シミュレーションゲーム

昔、光栄から発売されたゲーム「独立戦争 Libety or Death」をやっている。元は海外向けにDOSゲームとして開発されたもので、日本ではPC-98とスーパーファミコン用が発売された。が、アメリカ独立戦争という日本ではマイナーなテーマであるがゆえに、知る人は少ないと思う。

光栄は「信長の野望」「三國志」という二大看板シリーズに代表される、戦国時代や中国三国時代を扱った作品で有名だが、それ以外の時代をテーマにしたものも結構出している。「源平合戦」「水滸伝」「ランペルール」といった作品で、そういった信長・三國志ではないゲームの方が実は面白かったりする。だが日本人に馴染みのないテーマの作品は売れないらしく、どうしてもシミュレーションゲームとしては定番の戦国時代・三国志・第二次世界大戦に人気が集中してしまうようだ。特に会社の規模が大きくなり、ゲームソフト開発費も拡大化するようになった、光栄からコーエーに改名した頃からこの傾向は強くなった。

企業というのは本質的に利益を重視し、成長することを至上の命題とするものなので、大きくなればなるほど、冒険しない、安定志向に傾く。売れるかどうかわからないものより、確実に収益を上げられるものに力が集約される。その結果、同じテーマの作品が延々とシリーズ化されて惰性の如くリリースされ続けることになる。

別にコーエー批判をするつもりはない。これはゲームに限らず、今のハリウッド映画でも言えることだ。誰にでも受け入れられるような作品ばかりが乱発され、作家性は失われる。それでいいじゃないかという意見もあるだろうが、なんだかなあ。

本とか映画とか音楽とかゲームとか、作品と呼べるものはみんな、本来マスに向かってつくるものじゃないと思うんですよ。少数の熱烈なファンによって生きながらえていくのか、作品というものじゃないのかな。

そもそも、作家というものは本来の意味においては職業として成り立たないものだと思う。一生に一度打てるか打てないかわからないホームランに向かって何かを作りつづけるのが本当の作家であって、確実なヒットを積み上げるというのはそれとは別の世界の話ではないだろうか。いや、どっちが上とか偉いとか、そういう話ではなくて、存在する場所そのものがちがうということである。まともな人間なら後者の世界に生きるべきだ。

とはいえ、何かを誠実につくっている人ならば、自分の中に今述べた二つの世界を同時に持っている。だが、あまりに商業主義に、大衆迎合的になるとそのバランスが崩れてしまう。誰にでも届けようとするが、結局誰にも届かないものが垂れ流されていく。面白い作品をつくるのに、適正なお金の量というのがあって、あまりに少なくてもダメだが、金をかけすぎたものもつまらない。スポンサーは金に比例して、要求も大きくなるからね。金をだす人の言うことを聞いていて、面白いものが生まれるわけがない。金持ちは人間としてはつまらぬ存在だ。ひがみか?

なんか偉そうなことを書いてしまったような気もするが、何の話をしてたんだ? 要するに、マイナーな時代のシミュレーションゲームももっと出せってことですわ。世界はマイナーの寄せ集めで成り立ってるんだぞ。日本はマイナー国家だし、人間はマイナー動物なんだよ。

とはいえ、本当に自分が欲しいと思うものは、究極的には自分の手でつくりだすしかないのかなとも思う。昔の人は身の回りの物を自作していたというし、店に並んでいる物しか我々は買えないのであって、そこに消費生活の限界もあるのだから。

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